まつばや氏の世界

抗え、最後まで

ネタの種

罪と罰と[短編]

「人間は決して許されない」 何かの本で、そんな事が書いてあったような気がする。その通りだ、実際僕達人間に、もう時間は残されてはいないようだ。 村の方からは、嗅ぎ慣れないツンと鼻をつくような焼けた匂いと、誰かの叫び声が途絶えることなく聞こえる…

翼の生えた人間 [短編]

この頃遠い昔の記憶、幼かった頃の思い出、あの楽しかった日々を、時より思い起こす事が最近は増えたように感じる。 僕は、冷たく冷えた壁に持たれ、カーテンの隙間から入り込む光の光線をじっと見つめながら、眠気が去っていくのを待った。 「だれか僕を向…