ちょっと休んでいいですか? vol 2
すっかり辺りは暗くなり、町の明かりがポツポツとあるだけで、所々に配置されたコンビニだけが光を放つ光景は、田舎では珍しくはない。
こんな町にわざわざ来る物好きなんているのだろうか?
ちなみに、僕たちがここに来た理由は、この旅路の三人目の仲間を向かいいれる為だ。
到着。待ち合わせ場所も、もちろんコンビニ。
隣で彼女はすやすやと眠っている。ぼくは、肩を小さく揺らして彼女を起こすと、パット目を見開き目を覚ました。
「もうこんな時間か」
「一応ここが、集合場所なんだけど、いないね」
こんな時間だし人がいればすぐに分かりそうだか、コンビニは無人である。あいにく僕達には、時間はたっぷりあるので、気長に待つとしよう。
「純さんって、今歳いくつ?」
みくさんが気まづい沈黙を破る。
沈黙に耐えかねて、やっと僕に興味が移ったようだ。
「21だけど」
「ふーん年下なんだ~、同い年ぐらいだと思ったけど、あんた大人っぽいんだね。」
年下だと分かるや否やお姉さん感を出してくる様子に、少し鬱陶しさを感じたが、大人っぽいと言われるのは嫌な気分ではない。
「そりゃどうも、みくさんは?」
「いくつに見える?」
彼女は目をパチパチ見開きながらこちらを見つめる。
見つめられて照れてしまった僕はバレないようにすぐ目線を反らした。
「24ぐらい?」
僕は控えめに、かつちょうどいい案配の数字を提示した。
彼女は、ふふっと微笑むと
「教えな~い」
そういうと、彼女は体を横にそらしそっぽを向いてしまった。女と言うのはやっぱり良く分からない生き物だ。
コンコン。
話しに夢中で、人影に注意を払うのを忘れていた。
僕は、少しドキドキしながら、音の出所を探り後ろを振り返ると窓の外に佇む人影と目があった、なんと、そこに居たのは明らかに幼い、中学生ぐらいの女の子だった。